魔法の抱っこエクササイズ「ハグヨガ」

ハグヨガとは、いつもの抱っこ紐をお使いいただいたまま行う抱っこエクササイズです。

赤ちゃんが泣いたとき、皆さんはどうされますか?

先ずは、背中や、お腹をポンポン軽くタッピング?

それとも、抱っこしてあやしますか?

何で泣いているのかわからず、困ってしまったり、泣き止まなくてイライラしたり。

つい数分前に寝たばかりなのに、また泣いてしまってママがっかり…。

疲れたママ.jpg

産後のママのホルモンは、出産で激変します。

妊娠中のホルモン変化

女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが激減。

この状態は、更年期の状態と似ています。

そんな状態の中、ママは無休の育児をしなければならないのです。

泣き止まない赤ちゃん…

こんなギリギリの状態だと、虐待やネグレクトも心配です。

でも、そんな、ぐずっている赤ちゃんが、スッと安心して穏やかに眠ってくれたら…。

それが、魔法の抱っこエクササイズ「ハグヨガ」です。

ハグヨガとは、一体どんなエクササイズなのでしょうか。

①先ず1つ目は、輸送反応と言う哺乳動物特有の反応を利用したエクササイズです。

輸送反応とは、理化学研究所の研究チームが解明した、赤ちゃんを抱っこして歩くと赤ちゃんがリラックスして泣き止むと言う研究結果を発表したものです。

②2つ目は、抱っこされることにより、双方で幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌され、

アタッチメントの効果がとても高いと言うことです。3歳頃までの、親子の触れ合いは、赤ちゃんにとって「ママに愛されている」「自分の居場所はここである」と言う、自己形成の心のベースとなり、その後の自己肯定感を高めてくれます。

③3つ目は、ヨガで深い呼吸をとることで、セロトニンの分泌を促す。

産後は、寝不足や疲れが溜まり、育児に疲れを感じて、毎日イライラしたり、倦怠感がとれなかったり、身体にも不調があったりと、女性にとってはとてもつらい時期に当たります。産後のホルモンの激変から、更年期症状にも近い不定愁訴で悩まれる方も多いです。

そんな時、リフレッシュになるのがヨガのエクササイズと、深い呼吸です。

腹筋を使う腹式呼吸は、産後の弱ったインナーマッスルを緩やかに回復に向かわせてくれ、同時に幸福ホルモンの別名を持つ、脳内伝達物質セロトニンの分泌も促され、産後のうつ症状などにも効果的と言われています。

④4つ目は赤ちゃんが大好きな動きで、五感を刺激、そしてリラックスして気持ちの良い眠りへ。

赤ちゃんが好きな抱っこは、首が座ったら断然縦抱きです。ママの身体にしっかりフィットさせて行います。そして、赤ちゃんが好きなエクササイズは主に3つです。

・ウォーキングステップ

・サイドステップ

・スクワット

この3つのステップを使いながら、ヨガのポーズをとり、ママはエクササイズしている間に、自然と赤ちゃんは楽しく、そしていつの間にか気持ちよく夢の中へ。正に双方にとってwinwinなエクササイズなのです。

⑤5つ目は、触れ合いをとることで、お母さん(お父さん)の方も、赤ちゃんを大切な存在であると自然と実感が深まってきますので、ネグレクト・児童虐待の防止の効果も非常に期待が出来ます。

また、発達に遅れがあるお子様や、皮膚接触が過敏なお子様へは、動きを緩やかにウォーキングステップ、スクワット等をゆっくりと、抱っこ紐ではなくタオルなどで身体を優しく包んで行ってあげても良いでしょう。

子ども達が、すくすくと育ってくれる社会に、私たち親の一人一人が、向き合っていかねばなりません。また、その親も、心身ともに元気で健康でなければ愛のある、幸せな社会は作っていけません。

先ずは、一人一人の意識を、健康を、少しづつ良くしていける社会を作っていきたいです。